2010年05月08日

書籍デジタル化サービス

さて、既に話題に乗り遅れまくっているネタですが、各所で熱い議論が交わされています

サービス内容に関しては概ね高評価ですが、やはり著作権法違反になるという意見と、ならないという意見とに別れています

興味深いのは、いわゆる制作側にあたる漫画家さんが違法であると意見したことに反論する形で意見交換がなされていたり、司法関係者の見解など、多種多様な職業の人々が垣根なく意見交換している様子が見て取れることでしょうか

あちきは制作側ではないので、著作権を侵害するかもしれない側になるのですが、やはり現行法の下では、書籍をデジタル化するという行為の代行は「私的複製権」を逸脱する行為に思えてなりません

こう書くと、自分が器材を揃えてしまったことに対するやっかみではないかと思われそうですが、代行業者の存在がグレーゾーンであることは明白だと思います

現状、「出版業界から注意が来ていない」=「明確な合法」とは言い切れませんので
どちらかというと、私的複製権を逸脱した違法行為という方が強い気がします

  
自分で購入した書籍をデジタル化することに限って言えば、これは合法だと思います
ただし、スキャン元の書籍を再頒布(リサイクル店等への売却)や、デジタル化した書籍データーの頒布(有料,無料に限らず)することは著作権法違反になるのではとあちきは思います

特に書籍デジタル化サービスへの懸念としてあげられているのは、「元書籍の再頒布」と「デジタル化した書籍データの頒布」の有無だと思いますし、この点はサービスを提供する側の問題とサービスを受けた側のモラルによる所が大きいわけです

もっとも、元の書籍は裁断工程を経てしまうので、再頒布の恐れはほとんどないと思われます
(昔からある、カメラを利用したブックスキャンであれば、裁断を必要としないため、元書籍の売却も可能ですが、手間がかかるため、あまりコストパフォーマンスが良く無い)

悪徳業者であれば、デジタル化した書籍のデータを保存して置き、デジタル化済みの書籍の依頼に対して、既存のデータを渡し、依頼書籍を売却して利益を得るなどの行為が行われる可能性は否定できません
これは業者のモラルに期待するしかありません
コストダウンの為に裁断した元書籍の返却を行わないということが問題視されているのはこの為ですね

次にデジタル化した書籍データの頒布に関しては、こちらもまた業者と利用者のモラルに寄る所が多いかと
つい最近、出版社から違法なファイル頒布に関しての注意が話題になったばかりですねぇ

あちきもまだ実践していませんが、再頒布防止の為にデジタルデータに電子透かしなり、マーキングを行なうというのはどうでしょうか?
デジタル化するソフトにはデータそのものに透かしをいれる機能が備わっているものもあります
依頼者の個人データを透かしとして入れてしまえば、依頼者は頒布する行為=個人データの流出になるわけで、かなり抑制力になるかと
また、電子透かしは通常目に見えないため、画像データそのものに個人情報を写し込んでしまうという方法が一番効果があるように思えます
流石に全ページに自分の名前が載っているデータを再頒布する勇気がある人はいないと思われます(過去にいましたが・・・・笑)

こちらの業者はpdfでの返却とのことですので、電子透かしとデータの加工はどちらも可能ですねぇ・・・
ところで、返却されるpdfは再編集可能なのでしょうか?

可能でない場合、電子透かしをいれたら再頒布が難しくなると思いますが、これだとかなり不便ですよねぇ・・・

jpegでの返却を行わないのはやはり再頒布を防ぐ為?
pdfだといじる為にはAdobeAcrobat等のソフトが必須ですしねぇ・・・

ただ、電子透かしなりを入れる場合、各依頼者に応じた対応が必要な為、コストアップになるのは明白なので、業者側としては極力避けたいかもしれません



奇しくもiPADの日本販売が5/28と決まり、話題になり易い書籍のデジタルデータ化ですが、使いにくい専用のフォーマットを用いたデジタル書籍が出まわる前にグレーゾーンとはいえ、pdfでの入手が可能になったというのはうれしい所かもしれません

WindowsMobileの様にadobeに見捨てられてしまったOSだと、jpegが必須だと思うのですが(苦笑)



閑話休題

まとめ
・書籍の個人によるデジタル化は合法
・デジタル化の代行は現状グレー
・デジタル化したデータの再頒布は違法行為
・再頒布に対する対策が必須
・時代に即した法整備が急務

 
posted by G's at 17:00 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | ディベート| 管理者専用
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